#01 東京都中央区

(2019年リフォーム竣工/竣工当時築16年)

玄関からの“露地”が
リビングへの期待感を抱かせる

かつて購入したマンションの一室を、ライフスタイルの変化とともにその機能を一新させて有効活用するという想いが今回のリフォームの動機です。
お客様は交友関係が広く、自宅にお迎えしておもてなしをする機会が多くあります。
そのためのLDKは機能性に富み、空間が隅々まで有意義に使え、そして美しさを持っている必要があると考えました。

また玄関から通じる廊下は、導入の露地であり、一方でLDKにお客様を誘いながらその期待感を醸成させます。
もともと玄関からストレートに通じていた廊下は、今回敢えてクランクさせて延長し、LDKとの繋がりに一定の距離感をもたせています。
ハブ機能を有している廊下は、その道中にあるプライベートスペースであるレストルームや洗面室とその先にあるパブリックスペースであるLDKとを緩やかに繋げ、プライバシー性の高いゾーン構成となりました。
その結果、寝室への動線を兼ねていたLDKは独立して利用できる快適な空間にすることができました。

かつて購入したマンションの一室を、ライフ スタイルの変化とともにその機能を一新 させて有効活用するという想いが今回のリフォームの動機です。
お客様は交友関係が広く、自宅にお迎えして おもてなしをする機会が多くあります。
そのためのLDKは機能性に富み、空間が 隅々まで有意義に使え、そして美しさを持っ ている必要があると考えました。

また玄関から通じる廊下は、導入の露地であ り、一方でLDKにお客様を誘いながらその 期待感を醸成させます。
もともと玄関からストレートに通じていた廊 下は、今回敢えてクランクさせて延長し、 LDKとの繋がりに一定の距離感をもたせています。
ハブ機能を有している廊下は、その道中にあ るプライベートスペースであるレストルームや 洗面室とその先にあるパブリックスペースで あるLDKとを緩やかに繋げ、プライバシー性 の高いゾーン構成となりました。
その結果、寝室への動線を兼ねていたLDK は独立して利用できる快適な空間にするこ とができました。

Wood Frame

好きを詰め込んだ癒しの
ウッドフレーム

お打ち合わせの当初から「ハンモックに揺られながら本を読む」「グリーンに囲まれた癒しの空間」「ネコと楽しみながら暮らす」というご要望がありました。
この3つの要素を一つの形に集約したのが、このウッドフレームです。
足元は段差が生じないようにスチールのベースプレートを回して土台とし、その上に木の柱と梁で“やぐら”を組みました。
その“やぐら”の梁の中心部からチェアタイプのハンモックを吊り下げ、ブランコのようにゆらゆら揺られながらリビング
を見渡すことができます。

お打ち合わせの当初から「ハンモックに揺ら れながら本を読む」「グリーンに囲まれた癒 しの空間」「ネコと楽しみながら暮らす」と いうご要望がありました。
この3つの要素を一つの形に集約したのが、 このウッドフレームです。
足元は段差が生じないようにスチールの ベースプレートを回して土台とし、その上に 木の柱と梁で“やぐら”を組みました。

木の柱や梁のあちこちにフックが付けられ、鉢を吊ってグリーンを飾ったり、カゴを吊ってネコの遊び道具を入れたり、いろいろな用途に使うことができます。
柱の足元には麻縄を巻き、ネコの爪研ぎにしています。(お引渡し後しばらくして訪問すると、その麻縄を足掛かりに 昇ったり降りたり、もちろんそこにはしっかり爪痕が残されていて、きちんと使用した痕跡が残っていました。)
このウッドフレームを作ることでリビングの中でありながら隔絶した世界を醸し、静寂さを持った空間になっています。
そこで読書に耽ったり、居眠りをしたり、ネコと戯れながら穏やかな時を過ごしたり、時間の流れを忘れさせてくれるような空間に仕上がっています。

木の柱や梁のあちこちにフックが付けられ、 鉢を吊ってグリーンを飾ったり、カゴを吊って ネコの遊び道具を入れたり、いろいろな用途 に使うことができます。
柱の足元には麻縄を巻き、ネコの爪研ぎに しています。 (お引渡し後しばらくして訪問す ると、その麻縄を足掛かりに昇ったり降りた り、もちろんそこにはしっかり爪痕が残され ていて、きちんと使用した痕跡が残っていま した。)
このウッドフレームを作ることでリビングの 中でありながら隔絶した世界を醸し、静寂 さを持った空間になっています。
そこで読書に耽ったり、居眠りをしたり、ネ コと戯れながら穏やかな時を過ごしたり、 時間の流れを忘れさせてくれるような空間に 仕上がっています。

Cat Walk

ネコの幸せが住み手の幸せ

ネコが彼らの小さな眼差しから見る世界を“自分の居心地の良い場所”と把握して、安心して人と共生することができるようにするためには、人とは違う立体的な動線を作ることが重要になってきます。
人が通れない抜け道を作ったり、トンネルを介して隣の部屋に行けたり、高いところからお部屋全体を眺められるよう に、人の手が届きにくいところにキャットウォークを作ったり、おやすみできる場所を作ったり、彼らが安心して人と共に部屋を使うことができるようにあちらこちらに仕掛けを施しています。

ネコが彼らの小さな眼差しから見る世界を“ 自分の居心地の良い場所”と把握して、安心 して人と共生することができるようにするため には、人とは違う立体的な動線を作ることが 重要になってきます。
人が通れない抜け道を作ったり、トンネルを 介して隣の部屋に行けたり、高いところから お部屋全体を眺められるように、人の手が 届きにくいところにキャットウォークを作っ たり、おやすみできる場所を作ったり、彼ら が安心して人と共に部屋を使うことができ るようにあちらこちらに仕掛けを施してい ます。

前述の“露地”としての廊下は人間が行き来する通路ですが、 ネコの通路は別で玄関収納の傍にある飾り棚から ジャンプして天井付近まで登り、そのままリビングに入っていけるように壁に潜り窓を設けています。そこからキッチンの吊り戸棚の上をキャットウォークとして繋ぎ、ネコはリビングを上から眺めながらお部屋を一望できるようになっています。
また人間はその行動をリビングに居ながら下から見上げる
ことができ、ネコが安心してリビングを闊歩していく姿を眺
めることができます。
また後述のTV脇にあるオーディオ機器を収納するスペースの扉には円形の穴を開け、一見してそれと分からないようにネコのレストルームを置くことができます。
前述の“露地”としての廊下は人間が行き来 する通路ですが、ネコの通路は別で玄関収 納の傍にある飾り棚からジャンプして天井付 近まで登り、そのままリビングに入っていけ るように壁に潜り窓を設けています。そこか らキッチンの吊り戸棚の上をキャットウォー クとして繋ぎ、ネコはリビングを上から 眺めながらお部屋を一望できるように なっています。
また人間はその行動をリビングに居ながら 下から見上げることができ、ネコが安心して リビングを闊歩していく姿を眺めることがで きます。
ホール・廊下
キッチン

Head Board

ベッドのヘッドボードも
造り付けて建築の一部に

「寝る」ということは、人生において大部分を占める重要な時間です。その貴重な時間を快適に過ごすために、機能性と意匠性に配慮したベッドのヘッドボードを作りました。
寝室のインテリアに統一感や連動性を持たせるためには、既製のヘッドボードのサイズや素材感では選びきれない場合もあります。
ベッドのマットレスの厚みやベッドフレームの高さには、千差万別の好みがあり、一律ではありません。
ヘッドボードの形状はベッドを置く位置に合わせて、寝室の長手方向の壁いっぱいに造り付け、ダイナミックさを演出しています。マットレスの高さに合わせたニッチ形状の置き台、グリーンを置くための窪んだスペース、スマートフォンを充電するためのUSBコンセント、フラットに収納できる読書灯、常夜灯としても使用できる間接照明、そして中央にはこのお部屋の全ての照明をコントロールできるスイッチパネルを備えています。

またこのヘッドボードには、寝室の床にも使用しているチークの厚単板のフローリングをそのまま採用しています。お部屋の統一感を演出するとともに、触感や木の温もりを感じられるように配慮しています。
さらにこの寝室の窓には自然光を柔らかくコントロールできるよう、ウッドシャッターを設置しています。このウッドシャッターはルーバー状の羽板が付いた木製の内窓で、扉を閉めた状態でもそのルーバーを回転することによって、採光や通風を自由にコントロールすることができます。

Live Kitchen

最高のおもてなしが出来る
レイアウトのダイニングキッチン

交友関係の広さから来客をもてなす機会が多く、お食事を準備している時間でもコミュニケーションが取れるようにダイニングキッチンのレイアウトを構成しています。
一般的にはアイランドタイプのキッチンでは、対面側にシンクを配置することが多いですが、このキッチンでは、調理した食材をそのまますぐにお客様に提供できるよう、ダイニングテーブルの機能を兼ねた大きめのアイランドカウンターの傍にIHヒーターのコンロを設置しています。

ワークトップは天然石より硬質な人造の大理石で、そのダイナミックな見た目通り、重厚感がありながら、耐熱性や摩耗性にも優れていて、このような“ライブキッチン”の舞台として清潔で美しく、そしてハードに使用することができます。
一方、反対のシンク側にはリビング入り口付近から冷蔵庫、作業カウンターと洗い場を介して電子レンジ機能付きのオーブンを配置しています。シンクの上部には前述のキャットウォークを兼ねた吊り戸収納、その下には扉に隠れた位置にステンレスバーを設置していて、調理器具やグリーンを自由に吊すことができます。
その先、奥のコーナー部分には食品庫などに使える引き出し式の収納や、食器収納のスペースも充実。
さらにLDKの全ての照明を調光コントロールできるスイッチパネルも扉の内側に隠してあり、日常必要でありながら雑多なものは目線に入らないように配慮しています。
またリビングの入り口を介して反対側は、ワインセラーやグラスなどが置けるドリンクカウンターのスペース。訪れたお客様もキッチン内に入ることなく、自由にアクセスすることができるため、お互いに気兼ねなく思い想いの時間を楽しむことができます。
このダイニングキッチンではゆっくり食事をしながら会話を楽しみ、親しい人とも、新しい発見や創造を生み出したり、時には新たな出会いも生まれたり、とても豊かなひとときを過ごすステージとして機能しています。

Display Wall

天然石の壁に囲われた
ディスプレイウォール

リビングと寝室との境であるこの“ディスプレイウォール”には、その空間の印象を付けるダークなグレイ色の天然の玄武岩をタイル状に成型して貼り付けています。
その中央には既製の壁掛け用薄型テレビモニターを設置していますが、表面をダークグレイのカラーガラスで覆い、モニター本体の存在感を消しています。
またそこには、重量感のある石の壁を出来る限り軽快に仕上たいという意向がありました。そのためには、石の表面とモニターを覆っているガラスの表面を同一面に揃えることが必要だったため、無垢材である石の一部を5mm程度削り落とし、そこにガラスを落とし込むような方法で、そのフラットさを演出しています。
この厚く重みのある壁体は、同時にLDKから出る音やテレビの音響を遮断する役割も果たしています。
テレビ周辺のオーディオ機器は、あらかじめ計画していた右端に造り付けた収納内に格納してあるため、ホコリ溜まりの原因となる配線なども壁の内部を通すことができ表面上もすっきりと納まり、清潔感を保てます。
天井付近には演出用の間接照明が設置されていますが、その壁面にもグリーンや小物を飾りたかったため、照明ボックスに隠れた内部にピクチャーレールを設け、ワイヤーで吊り下げることができるように細工してあります。
そこかしこに散りばめられたグリーンの演出がこの空間全体の世界観に有機的な繋がりと優しさを加え、より一層癒しの効果を高める印象となっています。

And More...

Approach

家の入り口となる玄関は、内と外を程良く繋げる境界線でもあります、お客様を快く迎えるために適度なゆとりを与え、一歩踏み入れて中へ進むたびに期待感をかき立てるようにリビングと同じ石を床と壁に貼り、静謐な空間に仕上げました。
モノトーンで構成された静かな廊下を抜けると、一転明るいリビングへと繋がります。
それぞれのゾーンに光と影の特徴を持たせ、感性を刺激する空間として演出しています。

Hanging Bar

Hanging Bar

「グリーンを飾る」というご要望があり、洗面台にL字のバーを設置しました。ここにグリーンを吊るせば、水やりのときに滴る水がシンクの中に落ち、受け皿も不用になります。このバーも建築の一部で「印籠」という技法を使っています。ベース材と本体を凸凹状にして接合する特別な工法で、前もって正確に下拵えをしておけば、L字のバーもスッキリとした印象に取り付けることができます。空間にクールなアクセントとしても成立しています。
ミラー背面の間接照明も特徴のひとつ。シンメトリーに配するのではなく、機能を重視し、右に寄せたシンク側に光が出るようにこの間接照明でカウンター表面と壁面を照らしているので、洗面室全体の雰囲気を損なわず、シンク周辺に均等に光が巻いてきます。もうひとつのポイントは、鏡に継ぎ目がないこと。背面を収納にせず、1枚鏡に仕上げました。収納は反対側の左サイドに設置しています。

Lever Handle

Lever Handle

ネコが自由に出入りしてほしくない場所には、金属のマテリアルが印象的な楕円形のドアノブを採用しました。
ドアノブはレバータイプのものが多く、手がふさがっていても肘で開けられるなど、機能的ではありますが、ネコが勝手にドアを開けてしまう可能性もあり、このタイプにしました。
重厚感の演出と遮音性への配慮から厚みが50mmほどあるドアを採用しました。

ネコが自由に出入りしてほしくない場所には、 金属のマテリアルが印象的な楕円形のドアノ ブを採用しました。
ドアノブはレバータイプのものが多く、手がふ さがっていても肘で開けられるなど、機能的 ではありますが、ネコが勝手にドアを開けてし まう可能性もあり、このタイプにしました。
重厚感の演出と遮音性への配慮から厚みが50mmほどあるドアを採用しました。

Flat Shelf

壁をフラットに見せるために、収納・飾り棚・鏡の3つの要素を壁に埋め込みました。
うまく建築に溶け込ませるためにプランニングの段階から、割り付けるタイルを決め、その幅と合わせています。
市販品とは異なり、現場で職人が組み立てることで、精緻な手仕事のぬくもりが出ます。

壁をフラットに見せるために、収納・飾り棚・ 鏡の3つの要素を壁に埋め込みました。
うまく建築に溶け込ませるためにプランニン グの段階から、割り付けるタイルを決め、そ の幅と合わせています。
市販品とは異なり、現場で職人が組み立て ることで、精緻な手仕事のぬくもりが出ます。